知っておきたい葬儀の用語

2020/09/30

身内が亡くなり、葬儀を行うというときに、葬儀社と打ち合わせをしていると日常で聞きなれない言葉を耳にすることがあります。葬儀社側では業務で日常的に取り扱っている言葉なのですが、一般の方からするとわかっていそうで分かっていない用語も多くあるはずです。ここではそうした葬儀の用語を簡潔に説明していきます。

式に関する用語

・お通夜

「葬式」を行う前日に行う式。かつては故人が蘇生するかもしれないと夜通し近親者だけで故人に付き添い、ろうそくや線香を絶やさずに過ごす習慣のことでしたが、現在では葬式の前日に行う夜の告別式になっている。また夜を通してではなく、夜に数時間という形で行うのが一般的。少し意味合いは変わってくるが「夜伽」というのも同義語として使われる。

・葬式

「葬儀」+「告別式」を表す言葉。もともと「葬儀」は死者を弔い宗教者が故人に引導を渡す式、「告別式」は葬儀のあとに行う故人へのお別れ会でした。近年では合わせて行っていることが多い。葬儀は遺族・親戚だけが出席し、告別式には一般弔問客も参列することが多い。

・炉前読経

火葬を行う直前に、故人との本当に最後のお別れとして火葬炉の前で行う式。そのままの流れで、火葬と骨上げまでを行うため参加するのは骨上げに参加する近親者や親戚、ごく一部の親しい友人のみが参列することになります。

式の種類に関する用語

・密葬・直葬・火葬式

どれも行うのは「炉前読経」だけです。葬儀のようにお通夜や葬式のように祭壇を築いてという形では行いませんが、最後のお別れはすることができます。
密葬にはふたつ意味があります。ひとつは葬儀を行ったこと自体を伏せるというもの、もうひとつはあとで本葬やお別れ会などの式に代わるものを行う前提で行われるもののことです。
「直葬・火葬式」にもそうした意味合いはありますが、こうだと決められている定義はなく、それぞれの呼び名に差はないようです。

・一日葬

式の中で「お通夜」を除き、「葬式」と「炉前読経」だけを行うものです。「お通夜」と「告別式」が同一視されるようになったため、お通夜を省略して行われるようになったものです。
日程が「お通夜」を含めた二日間ではなく、一日で行えることから、時間的な都合や予算的な都合で選ばれることがあります。

・家族葬

式の内容としては、「お通夜」「葬儀」「告別式」「炉前読経」と全てを行いますが、一般の参列者の方が参列しないのが特徴です。
現在では数人から数十人規模で行う「家族葬」が主流になりつつあります。

・一般葬

以前最も多く行われていた形式のものです。「お通夜」「葬儀」「告別式」「炉前読経」と全てを行い、訃報などで一般の参列者の方にも葬儀があることを知らせます。近所の方や仕事の関係者、友人など多くの人が参列することになります。在職中の方や離職して間もない方の場合参列者が100人を超えることもあります。

・社葬

会社が施主となり行う葬儀のことです。行う式に関しては特に規定がありません。原則として会社の方や仕事の方などが参列することがほとんどです。企業の規模にもよりますが、大きな会社などだと数百人の方が参列することもあります。

式に関係する人

・喪主・施主

葬儀を行う人、また責任者。一般的に故人に最も近い血縁者や連れ合いなどが行うことになります。
喪主と施主はほとんどの場合は同じ意味になります。喪主は葬儀を行う責任者を示し、施主は葬儀費用を出す人のことを示しています。

・会葬者・参列客・弔問客

どれも故人が亡くなったあとに、お悔やみや弔いのために訪問する人です。
みっつの違いは「会葬者」と「参列者」はどちらも「通夜」「葬式」に参加する人のことを指します。一方「弔問客」は「通夜」もしくはそれ以前に弔いをするために故人のもとを訪問する人のことを指して使われることが多いようです。

・葬儀社・葬儀業者

葬儀業務を請け負う業者。喪主や施主が葬儀に関する業務を委託し、実際の手配などを行う。取り扱っているものは安置する際の枕飾りやドライアイスの用意から式を行うための会場の貸し出しや手配、霊柩車の手配や運転、マイクロバスやタクシーの手配、仕出し料理の用意など多岐に渡る。最近では宗教者の手配を代行してくれる業者もある。

・宗教者・僧侶・導師

「宗教者」とは(葬儀を行うときに)宗教的な儀式を行うために葬儀を執り行う人のことを指す。宗教者という言葉は、宗教を問わず使う言葉であるため、仏教式の葬儀だけでなく神道式の葬儀やキリスト教式の葬儀を取り仕切る者も「宗教者」という言葉で表される。
「僧侶」は仏教において出家した人すべてのことを指します。特に通夜や葬儀などにおいて最も重要な儀式である「葬儀」において死者に引導を渡す僧侶のことを「導師」と言います。また浄土真宗では主座として葬儀を執り行う僧侶のことを「導師」と言います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA