葬儀の役割の時代による変化

2020/03/04

少子高齢化がもたらした社会問題とは

社会というものはその状況に応じてさまざまな問題を抱えています。現在の日本の社会は人口が減少する傾向にあります。過去の歴史のなかでも日本で人口が減少傾向になることが何度もありました。戦争や飢饉などがない時代が続くと、その生産力に応じて人口が増加していきます。しかし、ある時点で限界が訪れます。その原因は単純な食料の生産量であったり、社会的な状況であったりします。
現在の日本では社会的な成熟がその原因としてあるでしょう。少子高齢化、晩婚化、単身世帯の増加が起こっているのです。それによって新たに社会問題が発生しています。それは介護の問題であったり、葬儀の問題そしてお墓の問題であるのです。

かつては子どもが多かったため負担が少なかった

葬儀や供養の問題というのは、残された遺族や子孫に課せられた課題です。かつては葬儀の価格は平均で200万円近く、そしてお墓を持つにも200万円近い費用がかかりました。こうした費用というのは、亡くなった方の遺産の他に、遺族や子どもが負担していました。また、その維持管理費なども遺族や子どもが負担していたのです。
しかし、晩婚化や単身世帯が増加するにつれて、そして子どもが少なくなるにつれて、その一人当たりの負担は大きくなっています。同時に葬儀の費用に関してもその負担額は大きくなっているのです。

一般葬の目的は外に家を示すこと

そもそも葬儀はなぜ行うのでしょうか。その理由は大きく分けて3種類あります。ひとつは亡くなった方の冥福を祈るため、ひとつは亡くなった方に別れを告げるため、そして最後のひとつはその家の格を示すためでした。
一般葬と呼ばれる葬儀は広く弔問客に開かれた形式です。故人の友人知人、仕事の関係者などに広くお通夜と告別式を開放し、不特定多数の弔問客に訪問してもらうことになります。その葬儀の規模や弔問客の数によって家の格を示すのです。

現在の葬儀を行う目的とは何か

しかし、現在では、そうした外に対しての目的よりも、葬儀を執り行う遺族に重点が置かれています。最後のお別れの場としての面が強く取りざたされ、家族葬という形式で葬儀を行うことが多くなってきているのです。
よく家族葬のメリットは費用が安いことが挙げられています。しかし、それ以上に大きいメリットは弔問客の対応に煩わされることがない、ということです。
参列者が遺族やごく親しい友人だけになることによって故人への別れにだけ集中することができるのです。
葬儀の目的は以前とは変化してきています。どうした目的で葬儀を行うのかということをよく考えて、適切な形の葬儀を行うことが大切なのです。

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